小6の
夏休みに自宅前の道路の下水道から「チュンチュン」と鳥の鳴く声がした。
のぞいてみると、なんかちっちゃいのが動いている。
ばあちゃんに下水道のふたを持ち上げてもらって、虫とり網で中をすくいあげると、
そこにはすずめの赤ちゃんがいた。
お水で泥を流してあげて、タオルで拭いてあげたら、羽が乾いてきて、ふっくらしてとってもかわいくなった(*^∀^*)
どうやらまだ飛べないらしい。
空中で手を離しても、羽をバタバタさせながらゆっくりと下降してしまう。
私と妹はそのすずめに安易ながら「チュンちゃん」と名前をつけて、飛べるようになるまで面倒を見ることにした。
ちょうど夏休みの自由工作で私は赤い小物入れを作っていたので、それに綿を敷き詰めて、チュンちゃんの仮住まいとした。
私と妹は小さなチュンちゃんにもうメロメロだった。
ご飯粒を与えてみたり、ミミズを与えてみたり、二人で楽しくお世話した。
愛犬ハッピーにも紹介してやろうと犬小屋にチュンちゃんを連れていったら、危うくチュンちゃんが食い殺されそうになるという恐ろしい事件もあったが、それはまだ恐怖の序章に過ぎず、この後、もっと悲しく恐ろしい出来事が待っていたのだった。
チュンちゃんを救出してから1週間後のある日、チュンちゃんは自分で小物入れから飛び出して、居間のイスに座っていた。
そろそろ飛べるんじゃないか?というぐらいチュンちゃんは順調に回復していたのだ。
妹がイスに座りたかったらしく、チュンちゃんを持ち上げると、じゅうたんの上におろした。
このとき、ちゃんと小物入れに戻していれば…
悲劇はこの後に待っていた!!チュンちゃんはじゅうたんの上を素早く走り出し、父さんの
PCデスクの下あたりに入っていった。
早くチュンちゃんを捕獲しないと、ドアにはさんじゃったり、踏んづけちゃうかもしれない!!
妹と二人でチュンちゃんの捜索が始まった。
「チュンちゃん!出ておいで!」
「チュンちゃん!!」か細く、「チュン」という声が聞こえた気がした。
でも姿が見えない。
必死になって、机の下の本とか、プリント用紙をガサガサといじり、辞書を入れいていた空っぽのカバーケースを持ち上げたその時だった!!
ゴロッ…ぎゃああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!そこには首や羽が変な方向に曲り、涙目で断末魔の声をあげるチュンちゃんが!!!「ピ…ピー…」
「チュンちゃん!!」私たちはチュンちゃん捜索中に辞書ケースに入っていたチュンちゃんを知らずに踏みつけまくっていたのだ!!(ノД`)必死に声をかけていたが、まもなくチュンちゃんは息をひきとった。
私は涙を流しながら妹の頭をひっぱたいだ。
「おまえがチュンちゃんをイスからおろしたからだ!!」妹が声をあげて泣き出した。二人で号泣した。
ばあちゃんになだめられながら、
ティッシュにチュンちゃんの亡骸をくるみ、くちばしには大好きなご飯粒をいっぱいつけて庭に埋めてあげた。
その日からうちの庭に小さなミステリーサークルが頻繁に出没するようになった。母さんはけっこういいかげんな人なので、私に
「チュンちゃんの呪いかもね」とか言ってきたもんだから、私はまた号泣し、庭のチュンちゃんの墓前に必死に許しを請うた。
以前、羽アリを1匹殺しちゃったときも、夜になって、たくさんの羽アリがびっちりと窓に張り付いて襲撃に来たことがあった。
その時は恐怖のあまり、キンチョールで更なる大量殺戮に出たのであった。私はミステリーサークルがどんどんでかくなるんじゃないかとか、夜に大量のすずめが襲撃に来るのではないかとおびえた。だが私の心配をよそに4日後ぐらいにミステリーサークルの謎がとけた。
小さな円形のミステリーサークルはすずめの砂浴びによるものだった。チュンちゃんの仲間がやってきては、庭の砂で羽を広げてくるっと回転しており、それが小さなミステリーサークルを作り上げていた。
(庭に古米をまき、偶然すずめを呼び寄せたばあちゃんが発見)
呪いでも何でもないことが判明したのは
子どもながらにほっとしたけど、その後も小さなミステリーサークルを見つけては、私はチュンちゃんを思い出して泣いた。
小6の夏休みのあまじょっぱい涙の思い出です…
皆さんも小さな命を大切に。
(ただし、ゴキブリは別です)
posted by きょんこ1210 at 16:33|
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