2005年08月11日

恐怖のロシアンルーレット

中学んとき、しのちゃんっていうちょっと変わった女の子がいた。

背がめっちゃ小さくて、目がすっごく細くつりあがってて、出っ歯で、めがねをかけていて、いかにも水木しげるの漫画に登場しそうなタイプの子だった。

しの.gif

この子はすこぶるアホだった。
あすかちゃんみたいに行動が面白いアホじゃなくて、
正真正銘のアホだった。

「しのちゃん、1たす1は?」

って聞くと、めちゃくちゃ悩みながら、


「マイナスいち!」


って答えるぐらいアホだった。それも真剣に間違えてるのだ。
決してウケねらいのボケではない。

中学に入って、急にマイナスの計算が出てきたので、
混乱してしまって付いていけないとぼやいていた。
あまりの混乱のために、普通の整数の
計算までわからなくなってしまったらしい。


彼女にマイナスの概念を与えたことは
失敗だ。


そんなアホなしのちゃんだったから、みんなから煙たがられていた。


ある日、しのちゃんが一人で廊下の窓枠のすみっこで、歯をこすりつけてる現場を目撃し、あすかちゃんたちと恐る恐る、

「何やってんの?」

って聞いたら、

「春先で、歯が伸びて来ちゃって困るから、砥いでたの」


えっ?!(゚Д゚;)
げっ歯類??!!



ふと見ると、窓枠にはしのちゃんの歯型とよだれがびっしょり。
(´д`)

我々はその場所を
「しのゾーン」と呼ぶようになった。
そしてそこに触れるものは腐って死ぬと噂した。

ある日、あすかちゃんの提案で「しのゾーン」を利用して、ロシアンルーレットをやろうということになった。

ロシアンルーレット??と沙織ちゃんと瞳ちゃんと私で首をかしげていると、
あすかちゃんはおもむろに制服のポケットから一体の
「ドラコプター」を取り出した。

★ドラコプターとは★
「劇場版ドラえもん」を見に行くと映画館でもらえるおまけの一つで、「ドラえもん雲の大国」の際に配られた。

ドラえもんの頭にプロペラがついてて、そこに息を吹きかけると、ドラえもんが前に進むという代物。


どら.jpg
「んで、これを使って何すんの?」

あすかちゃんの説明は以下の通りだった。

窓枠の端から端まで、およそ7〜8メートル。
端のしのゾーンをデッドゾーンとして、もう一方の端からみんなで交互にドラコプターに息を吹きかけ、しのゾーンに向かって前進させる。

図.gif


最後にしのゾーンの歯型部分にドラコプターを到着させてしまった人の負け!
負けたらしのゾーンに手をついて3分間
耐えなければいけないというルール!!



「嫌だ!やりたくねぇ!そんなゲーム!!
いつも、しのゾーンに触れたら腐って死ぬって言ってるじゃんかよっ!!!」


と私、猛反対。

「負けるのが怖いのか?」

と不敵な笑みを浮かべるあすかちゃん。

声に詰まる私。

そんなわけで、半ば強制的に
「デッド OR アライブ?!恐怖!
しのゾーンロシアンルーレット」

がスタートした。

じゃんけんで勝った順に、ドラコプターに息を吹きかけ前進させる。
私は3番手くらいだった。

負けるわけにいかない!そう決意し、勝負に出た。
思いっきり息を吹きかけドラコプターを前進させる!
一気に1M以上、前進した。

「おお、飛ばすなぁ!きょんこ!あとで自分の首を締めるなよ」

とにやりと笑いながら4番手のあすかちゃんが息を吹きかける。

そんなこんなで4人で順番に息を吹き合い、
とうとうしのゾーンまで10cmほどと
差し迫ってきた。


高まる緊張感!
冷や汗が額からあふれてくる。
心臓がドキドキしてきた。


い、嫌だ!!しのゾーンに触れたら、
腐って死んでしまう!!

みんなの息の吹き方が吐息に近くなってきた。
瞳ちゃんもおちょぼ口をとんがらせて「ふぅ」と優しくドラコプターを前進させる。

数ミリでもいいから前進させないとルール違反でもう一度、息を吹き掛けねばならない。
吹き加減が非常に難しいところだ。

とうとう数センチほどでしのゾーンだ!!次は沙織ちゃん、そして私…。
極上のかぼそい吐息で何とか乗り切り、あすかちゃんの出番となった。

ここで決まるのか?
それとも次の沙織ちゃんか?


緊張が走る。

ふと見ると、
沙織ちゃんが天を仰いで
祈りをささげている


あすかちゃんがまさに口をとがらせ、息を吹きかけようとしてるそのときだった。

「ごめん、そこで歯を砥ぎたいんだけど...」

うわっ!(゚Д゚;)本人!!
しのちゃん登場!


慌てたあすかちゃんが大きく息をはく!
ドラコプターは歯型に到着した!!!

わああぁぁぁあ!!!!(*´∀`*)
我々は手を取り合って喜んだ。

そしていくら何でも歯を砥いだ直後の生々しいよだれだらけのしのゾーンに手をつけろというのは酷な話なので、しのちゃんには歯砥ぎは待っていただくことにした。

「うわ〜〜!!悪かった!!!
勘弁!!!罰ゲームキャンセル!!」

と叫ぶあすかちゃんの手を生渇きのしのゾーンに無理やりつかせると、
我々は3人で押さえ込んだ。

「ぎゃあああああああああ!!!!!!」


あすかちゃんは断末魔と共に、
真っ白に燃え尽きました。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

あの頃は危険な遊びに興じては自滅する…そういう時代だった。
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posted by きょんこ1210 at 20:26| Comment(5) | TrackBack(0) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分の時はそこまで行ってしまってる人はいなかったと思います(笑)

ただ、小学校4年生で転入してきたので、3年までの記憶はあまり有りませんな(;´Д`)

高校生の頃がバカやってて毎日が楽しかったですね

カーネルサンダースの人形を180゜回転させ、お店の中を見つめるカーネルおじさん(笑)
人形の前の席にいたカップルは気まずそうでしたなぁ(笑)
Posted by シェバ at 2005年08月11日 21:22
ハイリスク・ノーリターンでんなーっ。
まあ、子供の遊びは
えてして、そんなもんですが・・・
(−||−)合掌
Posted by 空(kuu) at 2005年08月11日 21:56

そういうのって

何か気持ちよく

なったりしますよね
Posted by フィリピン at 2005年08月12日 02:58

気持ちよくなる??

フィリピンさん、謎の発言...。
Posted by きょんこ1210 at 2005年08月12日 13:59
初めまして。
毎回面白いですね〜。
今回は2ヶ所で爆笑させてもらいました(^^*)
僕的には学校ネタ?が色々なキャラが出てきて楽しいです。しのちゃん面白過ぎ!
それにしても仙台って宇宙人が多いんですね〜。。
Posted by 猫ユキ at 2005年08月13日 01:16
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